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移民制限の大統領令 一部停止

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US Judge Temporarily Blocks Part of Trump Order on Immigration

A federal court has intervened after U.S. President Donald Trump's executive order limiting immigration to the U.S. from seven Muslim-majority countries led to widespread confusion as refugees, green-card holders, students and workers were detained at American airports or barred from boarding international flights to the United States.

チェックポイント

judge

「裁判官」
ただし見出しなどでは「裁判所」という意味合いで使われることが多い。

federal court

「連邦裁判所」
アメリカの憲法・連邦法に関連する事柄を審議する裁判所です。

intervene

「介在する」「調停する」「仲裁する」「干渉する」「邪魔する」

executive order

「大統領令」

immigration

「移民」
具体的には「(他国から来た)移民」という意味で、移民を受け入れる側から見たときに使う単語です。
emigrant「(他国へ出て行く)移民」は、その逆で移民を出している国から見た時に使う単語です。

detain

「<人>を引き止める」「<人>を留置・勾留・監禁する」

日本語訳

アメリカ連邦裁判所 トランプ大統領の移民に関する大統領令の一部執行停止へ

連邦裁判所はトランプ大統領が発したイスラム教徒が多数派を占める7ヶ国からの移民を制限する大統領令の執行停止を決定した。大統領令が原因で、難民やグリーンカード保持者、学生そして労働者がアメリカ国内の空港で足止めされたり、アメリカ行きの国際線への搭乗を拒否されると言った混乱が生じていた。

訳のポイント

interveneは「邪魔をする」という意味を持ちます。連邦裁判所が大統領令の邪魔をする、つまり「執行停止を決定する」とするのが自然です。

limiting〜countriesの部分はexecutive orderを形容しています。その部分が全体主語になりled to widespread confusion「混乱を生じさせた」が述語の役割を果たしています。つまり直訳すれば

(S)トランプ米大統領のイスラム教徒が多数派を占める7ヶ国からの移民を制限するもの大統領令

(V)混乱を生じさせた

このようになります。

さて問題になるのが、その後のasです。asは用法がありすぎて文法書などにも5種類ほどしか載っていません。しかし、今回は「比較」「理由・原因」「〜の時」などどれも違うようです。

そこで、今回はconfusionという名詞を形容するために使っていると見るのが妥当です。「〜といった混乱」と繋げるためのasです。ある意味「同格」の役割を果たしているとも言えなくもありません。つまり「(V)混乱を招いた」の「混乱」を更に詳しく説明しているのです。

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つまりこのニュースには大切なS/Vはそれぞれ2つづつしかなく、その他の緑色の文章は四角で囲った名詞を説明する文章なのです。


編集後記

次々と大統領令が出されていますね。日本人にはあまり馴染みのない言葉ですが、簡単に行ってしまえば議会を通さずに作れる法律だと思っていいでしょう。

例えばリンカーンの『奴隷解放宣言』も大統領令です。また、日本でも有名な大統領令にはルーズベルト大統領が発した『大統領令9066号』があります。これは第二次世界大戦中に日系人の強制収容を正当化するためのものでした。

ここまでの話だと大統領令は無敵のように思えますが、連邦最高裁判所が違憲判決を出せばその効力は失われます。また、議会においても反対する内容の法律を可決する、関連予算案を否決するなどの方法で大統領令を無効化することも出来ます。